レシムノに憧れて

雑記以外の何物でもないです。趣味はエコとギリシャです。

思い出で生きる

若いうちに、自由なうちに、旅をして、綺麗な物をいくつも目に焼き付けておいてよかった。

本当にそう思います。

思い出でまだ充分楽しめます。旅の思い出は、今の生活のある部分での物足りなさも、全てを肯定してくれる力があります。

あんなに見てきたよね、自分なりに冒険してきたよね。だから今のこの半径せいぜい2キロほどの生活だけど、今とあの時のバランスが取れてる。

たった数回、数ヶ月の旅だけど、あの経験が大きすぎて、まだ利子が入ってきてる感じです。もう15年ほども前の経験が、今の生活を彩り支えてくれてるといってもいいです。今が幸せだ充分だと素直に思います。


また行きたいと、思わないでもないけれど、別に行かなくてもいい。行くのがおっくうという気持ちすらあります。やはり若さだったのでしょうか。もうあんな旅はしようと思いません。


ただ、できれば子供には可能な限り海外に行って欲しい。なるべく自由なプランで。そうだ、一人で海外に行けるような人になって欲しい。それが子育ての目標かもしれません。

何をどうすればいい人生を送れるのかわからないけど、わかりやすい方法をひとつ知ってました。

自分で海外にいき、綺麗なものをたくさん見て、嬉しい経験をして、人と出会い、帰ってきて…自信と思い出で、きっとその後の人生も楽しめる。語ろうと思えばいくつも話がある。そんな人生がいい。

少しずつ誰かに話すもよし、ほとんど誰にも言わずにしまっておくのもよし。

先日私は、ギリシャのイオアニアで乗ったバスの発車後すぐにトイレに行きたくなり、目的地に着いたらすぐ行こうと我慢してたら路線バス故難しくいつの間にか目的地は通り過ぎていて、半泣きで近くの乗客に泣きつき運転手と話してもらい、そのまま終点からの折り返しで出発地まで乗せてもらえたものの、所要時間往復2時間ひたすら尿意との戦いで、到着後死にそうな顔で運転手にお礼を言いながら飛び降りてバスセンターの公衆トイレに駆け込むも全ての個室が開けても開けてもとても使える状態じゃない何故かてんこ盛り状態で、半狂乱で信号待って渡ってカフェでトイレを借り、人間に戻った……。という話を娘にしました。初めて人に明かした話を、ここにも書きました。