レシムノに憧れて

雑記以外の何物でもないです。趣味はエコとギリシャです。

忘れたふりのザゴリア

ザゴリアの続き、すっかり忘れていました。というのは少し嘘で、見て見ぬ振り、忘れたふりしていました。
かえる、本当に本当に怖かったです。自分の人生、ここが一番の正念場だ、と自覚していたのをはっきり覚えています。
そろーりそろーり、かえるが何も動きませんようにと心の底から祈りながらすれすれの横を通り抜けました。
幸いかえるは微動だにせず、私も人生最大のピンチを乗り切ることができましたが、もしあそこで、かえるががあとか声を出したり、ただ一歩前足を少し踏み出しただけで、もしかしたら私は崖から人知れず転落していたかもしれません。

そのピンチを脱しても、いけどもいけども終わらないハイキングコース。アップダウンの激しい自然そのものの道。
ゴールして山を抜けカフェというものを見つけた時は心底、本当にホッとしました。あの時のコーラの美味しかったこと。スタンドで立ち飲みだったけど、疲れは吹っ飛びました。

しかしここはどこ?バス停からははるか離れて山を越えてしまいました。
いや、ここはお金で解決しよう。手持ちで足りるかわからないけど、タクシー呼んでもらってバス停に戻ればいいや。
しかしタクシー、その村にはそんなものすら存在していませんでした。お金なんて何の意味もありませんでした。
またいつか、続く。
懐かしいなあ。

ゼラニウム

今日、ある機会に飛び込んで、自分がこうありたい、という絵を自由に描く時間を与えられました。
何故か、最初に描いたのは、自分が地面に立っていて、その地面に自生するたくさんのゼラニウム
緑の葉っぱの、内側の太い縁取りのような模様も楽しく丁寧に描いていました。花は色々あれど、私の欲しいのは真っ赤なやつ。それがワサワサーッとたくさん自生してて欲しい。
それが、私の一番の願いなの⁉︎と自分でも意外というか、へえーと思いながら、いくらでもこれ描けるわーゼラニウム。とゼラニウム描いていました。
なんでなんでしょうね。
アロマとしてのゼラニウムも、絶大な信頼を置いているし、ローズに似ている香りもまじめな感じがして大好きです。
そして植物そのものの見た目も大好きです。繊細な雰囲気も持っていながらワイルドで。それでいて、あの赤にははっとさせられます。
好きの理由の多くはよくあるようにギリシャの街角には元気すぎる真っ赤なゼラニウムが欠かせない、ギリシャのポストカードには定番の花だから、好きになったのです。
でもそれはもはやきっかけで、心の奥底であのゼラニウムの存在がどんどん大きくなって、本当に理屈抜きでなくてはならない、大好きな植物になっています。
ゼラニウムという名前もなんとなくミステリアスで大好きです。

これが、プランターでなく、自生してくれたら本当に嬉しです。

たまりません

基本気のいい人だなと思います。
ニコニコ。
西田敏行みたいな、唇巻き込んだパンパンのたまらない笑顔で楽しそうに過ごしています。
五歳のお姉さんも、たまにグジグジしているときもありますが、基本楽しそうです。
人間て基本明るいんですね!本も読まないし携帯も持ってないけど、毎日とっても忙しくて楽しそう。
素敵だなあ。
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ミルクとオムツ高い

本来、赤ちゃんを育てるのは特に何も買わなくていいようです。二人目育児してみて実感しました。
雑誌や広告などで、必要なものの情報が当たり前のように入ってくるので、赤ちゃん産まれるならこれとこれを買いに行って…とリスト化しますが、実は全部いらないかも。
裸ん坊で産まれてくる赤ちゃん。シンプルです。
寒くないようにくるむ布があって、おっぱいをあげて、おしっことうんちを処理できる布切れがあればいい。
動物は何にも育児スタートグッズがなくても育ててます。おかあさんが自分の全身を使って。
ニンゲンが買うのは、ほとんどが実は必需品ではなく便利グッズなのかもしれません。
その分、おかあさんと赤ちゃんに必要以上に距離ができてしまってるのかもしれません。
体温計。手で触れば高熱がどうかはわかります。数字に左右されず、熱いようだけど、まあ元気かな、と全体を見て判断できます。
数字で判断になると、じっくり全体を見ることを手放してしまい、何度以上は病院へ、の流れになってしまいます。
でも、赤ちゃんのことを一番知ってるのは自分。病院の先生にバトンタッチするのは、もっとじっくり親が見てからでいいのかもしれません。

体温計については言いやすいですが、口にしにくいのは、ミルクの話。

ミルク。母乳が出ない悩みは深く、立ち入れないことですが、出ない、足りない、と指導されるままミルクをあげることで、まだ母乳を出せるチャンスがあるのに逃してしまっているようです。出ないなら即ミルクでなく、出ないなら本気で母乳を出すようにする、という当たり前の文化がなくなってしまったそうです。
外国ではミルクのコマーシャルは禁止だそうです。母乳でなくミルクに移行した裕福でないお母さんが、ミルクを買うお金がなく、赤ちゃんにミルクが与えられなかったり、薄めて飲ませたりすることで起こった、赤ちゃんの栄養失調や死亡率の問題は深刻なんだそうです。最初から母乳だけで通していれば起こらない問題です。

そしてオムツ。
紙おむつは捨てる物。捨てる物は当たり前ですが大事にしない。ウンチおむつなんて赤ちゃんから外した途端、汚いゴミでしかなくなります。
だからガッチリ密閉するような電動のゴミ箱が発売されたり、お母さんと赤ちゃんのウンチは距離が離れるばかり。
でも不思議と、布おむつにしたウンチはいつまでも赤ちゃんから出たウンチで、そんなに汚いとか感じないのです。洗うのも、意識しなくても赤ちゃんの排泄のこと考えながら洗うので、その時間もかげがえのない時間と感じます。
動物なんてお母さんが赤ちゃんのおしりをぺろぺろ掃除してあげてるので、本来はそんなものなのかもしれません。もちろんできませんが!

子育てを楽にしようと、たくさんの優しさで開発されたグッズ、私もたくさんたくさん恩恵に預かっていますが、基本家では使っていないので、たまに保育園用に色々と買うと…高いなΣ(゚д゚lll)と思い、ここまで書きました。

あけましておめでとうございます

久しぶりの更新です。
といっても、本当に細々と、ちんまりと書き綴るブログなので、誰かが更新を待ってるということもないのですが。
かといって、自分の覚書のためだけに書いているというのともまた違い、やっぱり発表してるという心持ちでは書いています。

新年ということで、好きなものに対する思いを書いてみようと思います。

ドキュメンタリー作家の森達也さん。

私はこの方との出会いで、人生が少し、一見少しですが、実は生き方が大きく変わった気がします。
もちろん実際に出会ったわけではなく、この方のドキュメンタリーをたまたまテレビで見て、それから著作を読んで、一作ごとに何度も何度も既成概念をひっくり返されました。既成概念という四文字熟語を使うのもおこがましいくらい、意識もせずちゃんと考えてもせずカテゴライズされてたものが、なんてたくさんあったのだろうと。
でも森さんはそれについても理由をとことん明らかにしていきます。
世間がこういう価値観に流れていったのは、まず一斉にこの記事が出て、コラムもこういったメンバーを選んで載せた、とか、主観をなるべく抑えて事実を並べたとしても、並べた順番でやはり印象が変わってしまう。など、偏った価値観に対してすら、フェアでフラットな態度は揺るぎません。だから、読んでいても説き伏せられてるようで居心地が悪くなるようなことも、価値観を押し付けられてるような窮屈なこともなく、自分の頭で得心していく、という心地よさ。

そして何より、森さんがアピールしたいわけではなさそうな優しさがどうしてと滲み出ています。

自分が優しくしたい人には、優しくしたい。そう思いました。

例えば、昔こんなことがありました。
いつも明るくて面白くてムードメーカーな男性。その人を含め、当時は彼氏だった夫と私と、もう一人四人で会う約束がありました。
当日になって夫が風邪をひいて、とキャンセルしました。
私はその当時夫がすぐに身体の不調を訴えるのを正直めんどくさく思っていました。自己管理ができてないし、少々しんどくても私なら約束は守るよ、とそのときも苦々しい思いでした。
そして、3人であった時に、2人に夫が風邪で来られないことを伝えました。私は、自分の彼ということで身内扱いをして、いやほんと体弱いですよね、もーすいませんまったくほんとに…みたいな言い方をしました。そのムードメーカーの彼がそうなん??弱いなー、などと笑ってくれて彼に対してイライラしている自分の溜飲が下がる、というつもりでいたのだと思います。もう一人の女友達も、私に賛同するような返しをしてくれました。

でもそのムードメーカーの彼は、本当に心配そうな顔で、無理しないほうがいい、うん。と言いました。

その彼の発言こそが正しくて、自分の冷たさを大いに反省した、という話ではありません。何が正しいということはないです。その時の私の気持ちも、もちろん反省などありますが、自分の気持ちを否定してしまうことはないと思います。

そこではなく、その人が、私が水をかけてて、会話の流れも方向性もつけてたにも関わらず、その流れに反するような自分が思ってる優しい気持ちを、そのまま言葉にしたことに、ひれ伏したい気持ちになったのです。
別に冷たい私を非難する目的も持たず。優しい自分を現したいという目的でもなく。

優しい気持ちをすっと出せる人。を私は尊敬します。

さらにいえば、もともとそういう優しい気持ちを持てる人にならないと出すもんも出ないとは思うのですが。そこはまた別の話ですね。

周りの価値観や自分の中の邪魔している既成概念、それは本当に価値のあるものなのか?幻想ではないのか?
何かが邪魔して自分の気持ちの通りにできないときは、森さんのようにとことんその何かと対峙して溶かしていくことをしてみようと思います。

人には色んな側面があって、真実とか、白黒つけられることなんて本当はないので、わからないことばかりあってとても悩むし迷います。
目の前に差し出された価値観を受け入れれば、もう考えなくていいから楽ですが、たまには立ち止まって、本当に自分で考えるようにしたいなと思います。

洗濯物をベランダで畳む!

今日はずっっっっと前から声を大にして伝えたかったことを書きます。
何年も前に買ったIKEAの物干しラック、最高です。
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画像お借りしてます。でももう売ってない様子。

以前住んでいた団地は、びっくりするほどベランダが狭くて、洗濯物どうやって干すの?という感じでした。まあその前の一人暮らしの部屋はベランダ自体がなかったので、はじめはベランダがあるだけで大感激だったものですが。
さてそのベランダではとにかく横、奥行きともにスペースがないので、高さを利用するしかありません。2段になっているパラソルハンガーを使い、タオルの段、服の段と無理やり夫婦二人分の洗濯物を干していました。ズボンなどの長いものはベランダの手すりにかけて。
ギリギリ干せてる状態でしたが、ある日それが西日に負けて壊れ、同じものが見つからず、高さやパラソルの骨の本数がたりなかったり、途方にくれました。

そんなときたまたま行ったIKEAで、これを発見!値段も確か安くて、こんな物が存在するなんて!と今自分が必要としている物のドンピシャ具合に眩暈がしそうになりながら購入し、ベランダに設置すると、サイズもこのベランダに住む人のための物?というくらいぴったりサイズで、そして何より、びっくりするほどもりもり干せました。
段はフックから外しておろしたりひっかけたりできるので、大物を干したいときは一段抜いて、タオルや着丈が短い子供服を干すなら全段活用して。写真にもあるように、ひっかけるのでなく段を面としても使え、平干しもできるのはポイント高いです!段は左右上下自由に調整でき幾通りもの形にできるので、日々とても効率よく干せるのです。
もちろんラックに直接かけなくてもハンガーをひっかけて干せます。ハンガーを使っていれば、衣類が直接ラックにかかってないので、最上段の一番陽が当たる場所に、洗って脱水した靴を干すこともできます。

ベランダが何倍も広くなった今ももちろん大活躍で、最長に伸ばした物干し竿二本プラスこの物干しで、家族四人の洗濯物を余裕で干せています。
その気になればこの物干しラックだけで全部干せるので、台風のときや強い雨のときは、ラックごと家に入れて干したりしています。

しかも最近洗濯物改革をしてから、夫がいて子供を見てくれるときは、洗濯物を取り込むタイミングで、もうベランダの段階で立ったまま畳んでこのラック上に仕分けしながら置いておき、ベランダからそのままタンスに直行しちゃったりしてます。
このラックがなかったら、ベランダにそんなスペースないですよね。昔の縁側みたいな。

今日は良い日で、夜空を見ながら気分良く洗濯物を畳んでいて、とても幸せを感じました。このあたりで満を持して、長年の功労者のラックにお礼を言いたくなり記事にしました。

洗濯物を畳む

クリスマスイブの夜。
月一くらいの割合で頭痛が起きる私ですが、今朝から嫌な感じが…。案の定仕事を終えて帰るくらいからひどくなってきて、ケーキを食べた後、少し暗い部屋で横になってたら寝てしまいました。
長女は夫とお風呂に入りましたが、次女を連れてくるように呼ばれても、とても服を脱がせたり、その後寝間着を着せて…なんて出来なくて後で私が入れるといって寝てしまいました。初めてのクリスマスイブなのにお風呂に入らせずに寝かせてしまいごめんよ。

そして夜中に起きて1人今日1日のつけおきオムツを洗い、ウンチオムツを処理して洗い、全部洗濯機のつけおきに投入し、お風呂に入り、それから寝てる次女をせめて寝間着に着替えさせ、こっそりサンタのプレゼントを子供の枕元に置いて、隣の部屋で洗濯物を畳みました。

畳んだオムツが目に入り、今こうして夜中に畳んだのを忘れてたとしたら、朝起きて畳まなきゃと思ってこれを見たら、相当嬉しいだろな、と地味なパラレルワールドを思い描いた私でした。
朝起きて洗濯物が畳んである、洗い物がなくなってる、それだけで幸せになれる、幸せな私です。
そして洗い物は音がうるさいから諦めです。

プレゼント喜んでくれるかなあ。
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